2024年9月4日(水) 『御霊舎の御簾』
宮忠本社工場にて御霊舎(M-20)が仕上がりました。
更に、内装する燈篭の火袋をあわせたり、建具のガラスを入れたり、御簾を取り付けたりと最後の装飾作業が残っています。
正面に取り付ける御簾は、御簾職人から出来上がってきたものに、左右均等になるよう吊り金具や房を手作業で取り付けていきます。
生地の柄があるので、適切な位置に取り付けないと上下左右均等に見えず、またキリを使い下穴をあけるのでやり直しがきかないため難しい作業になります。
完成した御簾を御霊舎の正面に調整しながら取り付けます。これで完成となります。
日本人は古来より、人は帰幽(亡くなった)後も御祖の神々とともに永く御霊としてとどまり、子孫を見守る守護神になると考えてきました。
神道式の葬儀である神葬祭の後、家には神棚とは別に「御霊舎」を用意し「霊璽」(仏教では位牌にあたる)をその中に納め、故人の「御霊」を一家の守護神としてお祀りします。
工場長の製作日記 93ページ目
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