2023年10月26日(木) 『伊勢のしめ縄 製作』
伊勢宮忠では伊勢の玄関しめ縄製作をしています。
今回は、しめ縄の棒を綯(な)う作業の紹介です。
この写真は、〆縄の棒となる部分の藁です。
棒に使用する藁はコシのある物を使用し、3本とも同じ量にします。
この時に藁の量がバラバラだと綯い上げた時に太さがバラバラの棒となってしまいます。
藁を編み上げていき、最後は先直しの工程となります。
この時に最終の長さの確認と太さの調整をします。
しめ縄は3本綯いで製作しますが、3本とも同じ太さとなるように職人の手の感覚で藁を間引きます。
綯い終わりの際に、棒の先に針金を巻いて留めますが、この時に針金が綺麗に重なるように巻くことに気を付けています。
また、地元の農家さんにも製作をしていただいている為、すべてのしめ縄でまだ実施できませんがお客様が怪我をされないよう、針金を藁の中に仕舞い込むことも伊勢宮忠では心がけています。
棒の元から先にかけて3本共が同じ太さから同じ細さに仕上げることが見た目の美しさとなります。
藁の量の調整も大切で職人の腕の見せ所となります。
伊勢宮忠では「しめ縄を未来へつなぐプロジェクト」に取り組んでいます。
職人の高齢化と後継者不足などの問題を抱える伊勢地方のしめ縄文化が絶えることなく、未来へつながっていくことを目的に、これからも職人の育成に取り組んでまいります。