2023年6月22日(木) 『厚畳製作』
伊勢宮忠では、社殿のご神体をお祀りする内陣へ敷く厚畳も製作します。
限られた内陣の中へ敷くものですので、微妙な調整が必要となります。
畳の厚みにおいても、扉の内側に取り付ける御簾や御幌の垂れ・高さに合わせて干渉しない高さに納める必要があります。
そのためには畳表の厚みも考慮し、畳床をミリ単位で製作することもあります。
畳縁を織った際にでる歪みを矯正しながら、決めた寸法に裁つのも美しく仕上げるコツとなります。
畳の幅や奥行きは畳縁の厚みを考慮しながら、縁の向かい合わせで模様が揃うように取り付けます。
更に、お祀りするご神体によっては奥行きがある場合もありますので、畳縁に重ならないよう、踏んでしまわないように縁の幅に合わせて紋の折り目を決めます。
神様に坐っていただく厚畳ですので、これまでの経験を活かした丁寧な手仕事で、お祀りに合わせた厚畳を製作しています。