2023年6月8日(木) 『丸鉋(まるかんな)』
伊勢宮忠本社工場では、箱の中にお社を組み込む形の箱宮を製作しており、箱の正面に組み込む柱材に鉋をかける作業をおこなっています。
様々な大きさの丸鉋を所有しており、これらの中から部材に合わせた適切な大きさの鉋を使い、半丸の状態に手作業で鉋を用いて削っていきます。
また、丸鉋に合わせた砥石も必要になりますので、鉋同様に沢山の砥石も所有しています。
刃物がよく切れるように砥いでおくことはもちろんですが、まっすぐに傾かない様に鉋がけをしていくことがこの作業では最も大切です。
傾いた状態で鉋をかけてしまったり、均一に削らないと柱の肩高さが不揃いとなり良い製品とは言えない仕上がりになってしまいます。
伊勢宮忠では、製品に加工する材料のヤニや乾燥など、質や状態にかかる拘りのほか、加工作業においても長年により培ってまいりました技に拘りをもって製作をおこなっています。