2009年3月9日(月) 『朱塗り玉垣・鳥居設置』
先ず現地へ行き、玉垣と鳥居の痛み具合を見て、採寸や現場の地形などの確認です。既存の玉垣は地面の傾斜に添った形で作られていましたし、基礎もしっかりしていなかったので、玉垣は基礎工事から考えました。
鳥居は反対にコンクリートで巻かれていました。(写真6)工務店の方が鳥居を設置しますとよくこのように足元をコンクリートの基礎で巻いてしまうのですが、これは後々のことを考えると使いにくいので、コンクリートの基礎は玉垣とは反対に撤去しました。木製の鳥居はどうしても10年が耐用年数の目安になります。
当地伊勢では各町内の宮さんなどは20年で新しく作り直し(遷宮)、中間の10年目を中遷宮(なかせんぐう)といい、神殿の少し傷んだところの修理や鳥居・玉垣の修理または新調をします。木製鳥居の場合どうしても地面との接点(GL)の柱部分が傷んでしまいます。これは掘っ立てでもコンクリート巻きでも同じです。ここから痛んできます。地中は思いの他傷まないものです。そんなことからコンクリートで巻いてしまうと鳥居を撤去して新しく設置するにも大事になりますので、宮忠の場合、鳥居は掘っ立てで設置します。(写真7)(ビルの屋上など例外もありますが・・)
新しい玉垣の足元もすっきりしました。(写真8)今回は時期的にも日の短いときでしたので、完成したのが日没後となってしまい完成写真を撮れなくてこのページに載せられないのが残念です。施主様や昼食をお世話になったお隣のラーメン屋さんのご主人には懐中電灯や車のライトで照らしていただいての仕上げ作業になってしまいご迷惑をお掛けしてしまいました。しかし、完成したときにはお喜びいただけなによりでございました。ありがとうございました。
次回からは照明の用意も整えていくようにします。