2025年2月5日(水) 『茅の刈り取り』
新年を迎え、茅葺き神殿を製作するための材料を集めるシーズンになりました。
茅葺き神殿が一年を通して生産出来る量の茅を1月と2月の葉が枯れた、この寒い季節に従業員数名で各地を廻り、刈りにいきます。

茅は枯れた物しか神棚造りには使用する事が出来ません。しっかりと枯れる条件としては、霜がおりるほど寒くならないと枯れてこないのです。青い内に刈ってしまうと茅の水分でカビが発生したり、見た目もよくありません。
お社の屋根に使うのは主に茅の葉の部分になります。枯れたタイミングで速やかに刈りに行かないと、葉の部分が落葉してしまい、量を確保できなくなってしまいます。また、雨の日は茅が濡れてしまうため、晴れて乾燥するまで刈り取る事が出来ません。

常に天気予報のチェックを欠かすことが出来ず、お天気、自然相手なのでまさに神頼みで刈り取り作業をおこなっています。

茅の栽培を進めるため、これまで刈り取りしていた休耕地の他に別途お借りするなど、三重県の協力もいただきながらこの伝統工芸品を繋いでいかなくてはなりません。
