2023年12月7日(木) 『神棚屋根板への垂木付け』
伊勢宮忠で製作する規格神棚は50種類ほどあります。
それぞれの屋根板に垂木を付ける作業がありますので、今回ご紹介したいと思います。
木工担当部署より木取りされ、仕上がってきた部材が組立担当部署に届きます。
まず、垂木の要所(側面、木口)を面取りします。
ここで基本であり一番重要なのは、鉋の刃が良く切れるよう事前に刃を研いでおく事です。
面取りをした際に逆目や欠けが出ないよう、また美しく均等な面が取れるように心掛けて面取りをします。
次に部材の色合わせをしていきます。
同じ木曽桧であっても、白っぽいものや赤の強い部材もあります。
完成したときにこれらの色のばらつきが出ないように事前に垂木の色合わせをしていきます。
こうすることで、神棚として完成した際に色のそろったスッキリと整った神棚に仕上がります。
材料が揃えば、次は組み立てです。
屋根板に垂木の出と割り間を書いた定規となる桟を前後に置き、垂木を取り付けていきます。
垂木を付けていく際に、屋根と垂木に隙間が出来ないよう万力等でしっかり挟み、屋根と垂木を固定していきます。
狂いなく均等間隔に垂木が付き、色も揃った状態が神棚を美しく見せる拘りのポイントでもあります。
神棚製作に関する数多くの作業がある中で、今回ご紹介した垂木付けは目立ちにくく、言われてみないとわかりにくい作業ではありますが、細部にこだわって一つ一つ丁寧な仕事を心がけて伊勢宮忠では神棚製作をしています。