2023年7月19日(水) 『八足案の製作』
八足案は神饌や玉串等をお供えするための台です。
伊勢宮忠ではご注文に応じてご指定の寸法での製作を承っていますが、他にも規格寸法での製作も行っています。
現在、その規格寸法の木曽桧製八足案を製作しています。
木曽桧の柾目で挽いた無垢の板を接ぎ合わせ、天端板を製作します。
美しい柾目が印象的であり、板目の材料に比べ反りが出にくいという利点もあります。
足部分は上桟、下桟と足の部材から構成されます。
足を取り付ける位置は天端板の長さに合わせ、宮忠独自の適切な間隔に計算し組み立てています。
ホゾ穴に足を金槌で打ち込みますが、ここにも拘りがあり、接合を強固にし隙間なく組み立てられるよう「木殺し」と呼ばれる技術を用いています。
木材の表面を金槌の丸みを帯びた面で叩いて圧縮させて組み、その後木の元に戻る力でしっかり接合させるという工夫です。
完成した八足案の天板の裏側に伊勢宮忠で製作した証として刻印を打ち、規格寸法の「刻印入り八足案」は完成します。
宮忠オリジナル 八足案 木曽桧製 幅450mm×奥行き300mm×高さ330mm 【刻印入り】(リンク:新しいタブで商品ページを開きます)