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工場長の製作日記 72ページ目

2023年5月11日(木) 『材木の乾燥について』


伊勢宮忠では、木曽から届いた材木を数カ月かけて雨に晒し、樹脂(ヤニ)を出来るだけ流したものを乾燥させます。

天然の木曽桧である特徴でもあるヤニですが、にじみ出るとべたついたりシミの様に見えたりもしますので、製品となった神棚や神具になるべくヤニが出ないよう、製品倉庫内の室温を一定に保つ工夫なども施し管理をしています。

屋外に晒して乾燥した材木は、その後桟積みしたまま倉庫内で更に乾燥させます。

写真1


いよいよ材木として使用する際に、充分乾燥されたかを数値で可視化できる「材木水分計」を使用し、水分保有量を確認しています。

桟や建具などそれほど太い部材でなければ、水分保有量が15%を下回っていれば使用しています。

水分を多く含んでいる材料を使うと、部材によっては反りが出やすかったり割れに繋がったりしますので、乾燥した材木を使って加工することが重要になってきます。

写真2

写真3


伊勢宮忠では、大きな部材を使用するお仕事をいただいた際にもすぐ仕事に掛かれるように、長年寝かせ使われる日を待っている材木などを第一倉庫から第三倉庫に保管してあります。


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