新ブランド〈KIYOME〉

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工場長の製作日記 40ページ目

2012年8月28日(火) 『板葺神棚I-19の製造過程』

写真1

写真2

写真3

写真4

写真5


宮忠で製作する神棚は、茅葺(かやぶき)や板葺、箱宮(箱入り神棚)など合わせて50種類以上になります。
今回は、そんな宮忠の神棚の中でも特に人気のある板葺神棚”I-19”の製造過程を少しご紹介します。(写真1)

まず、製作会議が終了したら材料の木を倉庫から出します。(写真2)
神棚にはたくさんの部品が必要ですので、使う場所によって、特にきれいで細かい目をした材料、また幅のいる材料など、一枚一枚色目も木目も違う材料から神棚に使う木曽桧を出していきます。

材料が一通り出ると、次は木取(きどり)という過程に入っていきます。
宮忠の神棚は柾目を主に使います。安価な神棚によく見られるような、板目を主に使っている神棚とは違います。
そもそも材料が違いますので、宮忠では柾目取りを基本としています。(写真3)
出してきた材料で柾目がしっかり取れるように、またきれいに無駄なく材料が出るように、一枚一枚大きさの違う材料から必要な大きさ、厚み、枚数を切り出していきます。

一通りの木取が終わると、今度は板ものを削ります。
厚みも使う部分によって様々です。後の工程で組み立て易いように、貧弱に見えないように、そしてお買い上げ後、永くお祀りしていただけるように等、多くのことを考えて板の厚みも決まっています。

大きさの加工が済めば、次は組立や細工の加工に入っていきます。
穴を開けたり勾配を切ったりホゾを付けたりと様々な加工が施され、カンナで仕上られて(写真4)ようやく一つの部品となっていくのです。

”I-19”には、木部品だけでも80個以上使用しています。
そこに金色の錺金具(かざりかなぐ)などを打ちますので、完成には100余りもの部品から組み立てていくのです。(写真5)

手造りの神棚ができる過程が少しでもお分かりいただけたでしょうか。
宮忠では、毎日一社一社それぞれの職人が自分の担当する部品を、組立を心こめて製作しています。

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