2024年6月26日(水) 『御霊舎の建具取り付け』
建具の建付けを調整するために、取付位置の縦長さよりも、少し大きめに組まれている建具を用意します。
この建具に鉋をかけて、少しずつ木材を削っていきます。建具の上下の隙間を調整するのがこの作業の目的です。
建具の上下の隙間が広すぎると、隙間が目立ってしまい見た目が美しくありません。また一方で、隙間が狭すぎると、上下に建具が擦ってしまい、傷が付いてしまったり開閉する際に引っかかってしまい、スムーズに動かすことができません。
職人は、この微妙な隙間加減を鉋で一枚一枚合わせていきます。
建具の建付調整が終わると、次は丁番を取り付けます。
丁番は、建具を取り付けるための金具です。丁番を取り付ける位置がずれていたり、垂直水平に取り付けられていないと、建具が勝手に開いてしまったり、斜めになってしまったりして、建具が正しく機能しません。
建具の建付け合わせや丁番の取り付け作業以外にも、職人の手によって加工が施され、御霊舎が完成していきます。