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工場長の製作日記 79ページ目

2023年8月30日(水) 『お守りホルダーの製作』


雑貨や衣料品の有名ブランド「BEAMS(ビームス)」が伊勢市と開催した、伊勢の魅力を発信するイベント「BEAMS EYE on ISE」の際に、伊勢 宮忠も参加しました。
その際企画された製品が、神社にてお受けするお守りや厄除けの持ち塩等を納めて「お守り」をお守りするケースです。

印籠式の加工で構成される木曽桧製のケースには、絶妙な加減で仕事をしています。

まず、蓋を閉じた際に蓋と本体の木の目が揃うように前後左右の4枚の板は、蓋と本体を一枚で材料の用意をします。
その後、蓋と本体を切り離し加工していきます。そうすることで、蓋を閉じた際に本体とのつぎ目が分かりにくく、一体感が出ることで美しく仕上がります。

写真1


次に蓋に木枠を組み立て印籠式の蓋にします。
木枠を1ミリよりも薄いコンマ数ミリ傾ける事により、蓋を閉じた際に固くも緩くもない様に微妙な固さ加減になるように製作しています。
家庭用神棚に使う技術ではありませんが、様々な神具や記念品を製作してきた伊勢宮忠の拘りを表現するための加工の一つです。

写真2

写真3

写真4

写真5


また、箱に組み上げてから各角の丸面を取っています。
丸面にすることにより柔らかい雰囲気がでると同時に、角が傷みにくいといった利点もあります。

他にも様々な拘りの加工を施し、一つの製品ができています。

写真6

写真7


伊勢宮忠では、より質の高い製品を提供できるよう常に良いものつくりを心掛け日々の製作を行っております。

お守りホルダー(リンク:新しいタブで一覧ページを開きます)

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