伊勢 宮忠は伊勢神宮のおひざ元で、古き良き伊勢の伝統の技術と精神を受け継ぎ
「神と自然を敬う心」を大切にし神棚を製造してまいりました。
古くからこの伊勢地方は伊勢神宮を擁する街ならではの精神で仕事をしていたといわれています。
すべては八百万の神々の「恵」として、最後まで無駄にせず何度も活かして使い切る。
つまり、質素倹約「始末」をすることが当たり前だったそうです。
いま全世界をあげて取り組むSDGsはこの限りある資源を無駄にせず、
活かしきる精神と通じるところが多いのではないでしょうか。
ここでは伊勢 宮忠が古くから行ってきたSDGsに通じる取り組みをご紹介いたします。
固形燃料の他、
猫砂にも利用されています
■ 木屑はペレットにしてストーブへ
伊勢宮忠では、木を加工する際に発生するおが屑や木屑を、固形燃料としても使用できる「木質ペレット」に成形しています。
この「木質ペレット」は、三重県松阪市で建築資材や住宅設備機器、ペレットストーブなどを幅広く扱う株式会社ミツイバウ・マテリアル様にペレットストーブ用の燃料として使用していただいております。
私たちがペレットを製造する目的は、工場内のおが屑等による粉塵の発生を抑え、働きやすい環境に改善するための大型集塵機導入、また集めたおが屑の最終処理方法としてのペレット製造でしたが、地元企業とのパートナーシップでSDGsに取り組むよい事例となりました。
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優れた熱交換構造を持つ
イタリア製ペレットストーブ -
工場内の空気を
きれいに保つ工夫にもなっています -
集塵機からペレットを
製作しています
人気の宮忠
オリジナル「雲」抜き型
■ 端材は銭湯の薪に利用
伊勢宮忠の神棚は、国有林から伐り出される天然の桧「木曽桧」を使用しています。
貴重な材料を、綿密に計算して余すところなく使用していますが、どうしても端材が出てしまいます。
使い切れなかった貴重な材料は、伊勢市内で銭湯を営む企業様の燃料用木材として提供しています。ただ捨てるのでは無く、化石燃料を使用しないエネルギーとしてこちらもパートナーシップでSDGsに取り組むよい事例となりました
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余すところなく使いたい。
職人の想いが詰まっています -
小さな端材も大切に
保管しています -
伊勢市内のパートナー企業様に
定期的に提供しています
木目を読みながら丁寧に
仕上げ作業を行います
■ 鉋屑は発送時の梱包材に
「宮師」と呼ばれる熟練した職人が作る宮忠の神棚や製品は、細部の仕上げにもこだわっています。
その際の鉋掛けで出る「鉋屑」を、宮忠では梱包材として再利用(リユース)してきました。
製品を木曽桧の香りと共に優しく守って皆様の元にお届けする工夫です。
貴重な天然資源を使用して製造する企業として古くから取り組んでまいりました。
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捨ててしまうのは勿体ないほどの
美しい鉋屑 -
鉋屑をビニール袋に
パッキングします -
優しく製品を守る梱包材として
箱詰めに利用します
茅が色づく1月~2月頃に
刈入れを行います
■ 耕作放棄地の茅から神棚へ
伊勢宮忠では、伊勢神宮を模した「茅葺き」の神棚を製造しています。
その神棚に使用する材料は、過疎化などが進み、耕作されなくなった田畑に生い茂る天然の茅を刈り取り使用しています。
高齢化により耕作ができなくなった田畑は年々荒れ、高齢者ではとても管理できなくなってしまいます。一般的には雑草でしかない茅を、私たちが刈り取る事で田畑の管理にも繋がり、土地の所有者さんからは感謝のお声をいただいています。
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狭い場所での作業も多いため
ほとんどが人力です -
一年間の製作に必要な量を
刈り入れるまで作業は続きます -
美しい茅葺き屋根を
製作する熟練の技
しめ縄農家の
農作業を手伝っています
■ 地域高齢化と伝統工芸継承
お正月飾りとして年末年始の玄関を飾る「玄関飾り」「しめ縄」ですが、
伊勢地方では、このしめ縄を一年中飾っておくという風習があります。
一年間耐えうる美しく丈夫なしめ縄は、「伊勢しめ縄」という名称で伊勢ブランドにも認定されています。この全国的にも珍しいしめ縄製作は高齢化により、継承が難しくなりつつあります。
伊勢宮忠では、この伝統工芸を若い世代が継承する仕組みとして「しめ縄を未来へつなぐプロジェクト」をスタートさせています。
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しめ縄を綯う作業も
日々の生産を通じて習得しています -
青藁の刈取りは重労働ですが
若い人材が活躍します -
若い人材が活躍できるよう
技術の伝承に取り組んでいます
本来なら廃棄される
大量のウレタンフォーム
■ 使用済ウレタンフォームを再利用
伊勢宮忠では、近隣のパートナー企業様から廃棄される使用済み梱包材を譲り受けています。まだ状態が良く、十分に使用できる梱包材を積極的に再利用し、出荷時の緩衝材に利用しています。
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多くはとても状態が
良いものです -
汚れの無い物を定期的に
引き受けています -
製品発送時の梱包材としても
使用しています
おかげ横丁の店舗
三重県産の桧材を使用しています
■ 三重、木づかい宣言
木を使う事は山を守る事に繋がります。木を使わなければ林業に携わる方の仕事が減り、人工林の手入れができなくなり、森林や山が荒廃し、良質な材木が収穫できなくなります。「植える→育てる→収穫する→植える」という理想的な森林の循環の一助となるように、おかげ横丁 伊勢宮忠では三重県産桧を店舗什器として使用しています。
三重県産木材の利用拡大で「緑の循環」を目指す三重県の取り組み「木づかい宣言」にも賛同し、令和2年には三重県から「木づかい宣言」事業者としての認定を受けています。
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木部は全て三重県産桧で
造られています -
しめ縄と格調高い桧は
よく合います -
優しさとぬくもりのある空間を
演出することができます