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R-101-39号 製作風景

伊勢神宮正殿の建築様式である「唯一神明造り」、茅葺屋根に白木の掘立造り・・・これを基にして作られたR-101型の39号を今回3社製作させていただきました。

Rの記号は茅葺屋根を表します、101型は縦長型に対して102型の横広型と区別しています。39号は柱芯間口390mmを表しています。


R-101-39号総錺金具付の拡大写真はこちら
R-101-39号錺金具付の拡大写真はこちら
   

右側2社の神殿は総錺金具付で、階段の木口や欄干の木口、笠木・煽板・鞭掛けの木口にまで錺職人が一つ一つ手で模様を打ち出して作られた銅厚地本金鍍金の錺金具が取り付けられています。また扉の錺金具も総八双打ちに海老錠が付けられています。

これに対して向かって左の神殿は扉には八双打ち、各木口には錺を付けないでシンプルに仕上がっています。錺金具の取り付け方の対比として分かりやすい写真になっていると思います。

このR-101-39号の神殿は一般家庭にお祭りいただく神棚としては限度の大きさかもしれません。
   
茅葺神殿の屋根に用いられる茅(かや)とはススキの葉のことです。伊勢の野山で天然自然に育ったススキが春に新芽を出し、夏の間に延び盛った青葉が冬の霜に当たると茶色く変色します。

伊勢地方ではお正月を過ぎたころからが茅葉の取り入れ時期となります。北風吹く野山で地元のおばあちゃん達がススキの茎についている葉を一枚一枚もぎ取って集めてくださったものを揃えて小束にして打ち付け手挟みで一社一社刈り上げていきます。

型があるわけでもなく感覚だけで刈り上げていくその技は正に職人技というより他ありません。

伊勢にしかないこの茅葺神殿。
伊勢神宮をおまつりいただくのなら是非ともこの茅葺神殿を選択肢の一つにお加え下さいませ。
   
監修者
監修者
氏名川西洋介
会社名株式会社宮忠
役職株式会社宮忠 常務取締役
高城神社 権禰宜
令和3・4年三重県神道青年会理事
資格神社本庁神職資格 直階