伊勢の神棚
日本では他の国と同じように山や海、川、風といった自然、また祖先や功績を残した人を敬い神様としてお祀りする文化が古くから伝えられています。
これらの文化・風習を「神道」と呼び、その代表的な建築物でもあり、神様をお祀りする場所として神社というものがございます。
この度、展示させて頂いている作品は神棚といい、先にお話しした神様を家庭にお迎えする際に、どうにか神社のように丁寧にお祀りしたいという思いから形になり日本の家庭の多くに昔から設けられているものです。
弊社はその神棚を創業から今日に至るまで神聖な伊勢の地で代々継承してきた宮師の技術と日本の和の心を持って材料や素材の細部にこだわり、魂を込めて一つ一つ丁寧に製造しております。
その中でも今回の茅葺屋根の神棚は、日本で最も尊く敬われている天照大御神様がお祀りされている伊勢の神宮の「唯一神明造」を模した形で製作された神棚です。
また、材料も屋根には茅を、本体には日本の文化と切っても切れない関係である木材を使用し、その中でも木曽桧という良質の材を選んでいます。
この作品で、皆様に日本の和の心と文化を伝えることができれば幸いです。
伊勢 宮忠